【ボードゲーム】HEGEMONY:覇権 の全体ルール概要を解説【キックスターター】




現在キック中のHEGEMONYについて、公開されている暫定ルールブックを少し噛み砕いてゲームの流れを紐解いていくこととする。

なお、紹介記事を別途書いているのでまずはそちらを見て欲しい。

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目次

ゲームの流れ

(参照:Kickstarter)

ゲームは5ラウンドを通して勝利点を争う。

各ラウンドは複数のフェイズに分けられ、それぞれに独自のステップが存在する。

フェイズについては以下の通りである。

ラウンドの流れ
  • 準備フェイズ
  • アクションフェイズ
  • 生産フェイズ
  • 選挙フェイズ
  • 得点フェイズ

HEGEMONYは担当する階級ごとにゲームプレイが変わる非対称ゲームだ。

よって今回の記事では各フェイズにおける一般的な説明に留めることとし、別記事にて各フェイズでの階級別の動きついて紹介したいと思う。

準備フェイズ

(参照:Kickstarter)

準備フェーズでは、新たなラウンドの始まりとして各種設定を行う。

ラウンドマーカーを1つ移動させた後に、各プレイヤーは自分の階級ごとのアクションを実行していくこととなる。

ここでのアクション順序もまた各自異なってくるので、プレイヤーエイドを参照しながら進めたいところであるが大方以下のようになる。

準備フェイズの流れ
  • ラウンドマーカーの移動
  • 借金の利息支払
  • ワーカーを立てる
  • 繁栄力を落とす
  • イベントカードと政治議題カードを明らかにする
  • アクションカードを引く
  • 新たな企業を明らかにする
  • 取引情報と輸出カードを引く
  • 新たな労働者を獲得し、人口を調整する

その後、アクションフェイズへと移行する。


補足説明
1ラウンド目はスキップ。

アクションフェイズ

(参照:Kickstarter)

HEGEMONYの中核がこのアクションフェイズだ。

プレイヤーは自分の手札よりアクションカードを1枚プレイし、自身の目標を達成しようとする。

これを6回繰り返すのがこのフェイズになる。

各プレイヤーは手札として8枚ずつアクションカードを持っているので、アクションフェイズが終わるときには2枚のアクションカードが残っていることとなる(次ラウンド持ち越し)。

この際のプレイ順は以下の通り。

アクションフェイズでのプレイ順
  1. 労働者
  2. 中流階級
  3. 資本家

そして肝心のカードアクションだが、大きく分けて2つの使い方ができる。

「カードの効果を適用する」「カードを捨てて基本アクションを行う」かだ。

「カードの効果を適用する」のはそのカードに書いてあることを実行することを示すが、注意したいのは使うカードの要件を満たしているかどうかだ。

要件が満たされていない場合はもちろん効果を適用することはできない。

そして「カードを捨てて基本アクションを行う」とは、カードに書いてあることは無視して、それぞれの階級ごとにセットされている基本的なアクションを実行することができる。

プレイヤーはこのアクションのどちらかを行なった際、その前後で「フリーアクション」を使用することができる。

このフリーアクションもまた階級ごとにやれることが違う。

この流れを全員が6回繰り返すのでかなり時間を要するフェイズになりそうである。

生産フェイズ

(参照:Kickstarter)

生産フェーズでは、さまざまな企業が商品やサービスを生産し、その中で働く労働者に賃金が支払われる。

その後、人々の最も基本的なニーズが消費され、税金が支払われる。

ステップは以下の通りだ。

生産フェイズの流れ
  1. 商品とサービスの生産
  2. ニーズの消費
  3. 税金の支払い

また、生産フェイズではプレイ順序がアクションフェイズと逆になる。

つまり、州→資本家→中流階級→労働者の流れでこのフェイズは進んでいくこととなる。

商品とサービスの生産

企業を管理する労働者階級以外のプレイヤーは、各企業に配置されたワーカーごとに賃金を支払うこととなる。

そうすることで企業は商品やサービスを生み出し、リソースを保管することができる。

ニーズの消費

このステップは中流階級と労働者階級のニーズを消費をすることだ。つまり、彼らの人口に等しい食料を消費するのだ。もし十分な食料を持っていない場合、彼らはあらゆる供給源の組み合わせから購入しなければならない。

税金の支払

プレイヤーは現在有効な課税政策に基づき、州に税金を支払う。

各階級が支払う税額については独自のセクションが存在する。


忘れやすいルール
税金はサプライに支払うのではなく、州が管理する国庫に保管される。

選挙フェイズ

(参照:Kickstarter)

このフェイズでは、アクションフェイズで立案された法案が可決されるかどうかを判断するための選挙が行われる。


補足
もしアクションフェイズで法案が提出されてなければこのフェイズはスキップされる。

ステップは以下の通り。

選挙ステップ
  1. 巾着にキューブを投票
  2. 選挙の実施

ここでの順序はまた通常に戻り、労働者→中流階級→資本家→州となる。

巾着にキューブを投票

選挙の実施前、州を除くプレイヤーは投票キューブを巾着へ入れる。

労働者階級は人口に等しいキューブを。

資本家はワーカーが存在もしくは完全に自動化されている企業の数のキューブを。

そして中流階級は前2者のうち、高い数値と等しい数のキューブを。

州には独自のキューブが存在しないため、巾着には何も入れないが、代わりに影響力を得ることができる(詳細は州独自のセクションを参照)。

選挙の実施

法案ごとに選挙が実施される。

選挙の際は、まず通常の順番通りに賛成なのか、反対なのかを表明する。

もちろん法案を提出したプレイヤーは賛成であり、ここで棄権することはできない。

表明後、巾着からランダムに5つのキューブを取り出し、それらを1票としてカウントする。

しかし、ここで各プレイヤーは影響力を使うことができる。

プレイヤーボード上の影響力マーカーを好きなだけ握り、一斉に明かす。

その数も加味し、最終的な投票の結果が決まるのだ。

賛成多数の場合

法案は可決され、法案を提出したプレイヤーはすぐに3勝利点を獲得。

また、法案に賛同した他プレイヤーも1点を獲得することができる。

反対多数の場合

法案は無効になり、勝利点も発生しない。


結果が決定したら、勝者側の全てのキューブと費やした影響力全て(勝敗関係なし)を破棄する。

次に、負けた側のキューブを巾着に戻す。


補足説明
もし巾着内にキューブがなかったら、選挙フェイズの最初と同様に補充する。

得点フェイズ

(参照:Kickstarter)

このフェイズでは、プレイヤーは進行状況によって追加の勝利点を獲得する。

また州は、アクションフェイズ中にアクションを実行せず、まだボード上にある全てのイベントに対しペナルティを適用する。


補足説明
このフェイズでは、全ての階級が勝利点を獲得する可能性を秘めているが、その量は階級によって大きく異なる可能性がある。階級次第ではこのフェイズの勝利点がゲームにおける主なポイント源になる可能性があり、別の階級では僅かなボーナスにしかならない場合がある。

ゲームの終了

(参照:Kickstarter)

5ラウンドが終了すると、ゲームは終了する。

プレイヤーは所有している借金を完済する最後の機会が与えられ、最終スコアが決定する。

借金の返済

プレイヤーは持っている借金ごとに55ドルを支払い、借金カードを破棄することができる。

もし55ドル全額を支払う余裕がない場合、5ドル単位でできるだけ多く支払い、支払えなかった5ドルごとに1勝利点を失う。

最終ゲームスコアの計算

ゲームが終了すると、各プレイヤーは現在の政治の状態と個人ボードの状態に基づいて追加の勝利点を獲得する。

詳細についてはまた別途記事にする予定。

これらの最終ポイントを適用後、最も高いスコアのプレイヤーが勝利する。

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