【ボードゲーム】Robinson Crusoe ロビンソンクルーソー の紹介【コレクターズエディション】



すべての悪いことは、それに伴ういいことと、

さらにそれよりも悪いことといっしょに考えなければならないのだ。


サバイバル。

英語ではあるが、よく聞く言葉の一つだ。

その意味は、「きびしい条件の下で、生き延びること」


サバイバルに関しては、誰でも一度は聞いたことのある、あの質問が思い浮かぶ。


「無人島に1つだけ持っていくなら、何を持っていく?」



現代のマセた子供なんかは得意げに「スマホ!」とか叫びそうだ。

うん、それは素晴らしい考えだ。

科学ってのは、なんかヤベーもんな。

一億パーセント同意する。


しかし、相手は無人島だ。

経験したことなどもちろんないが、そんな簡単に生き延びれるものでもないだろう。


豊かな自然とは裏腹に、襲ってくる悪天候や見たこともない猛獣。

もしかしたら言語の通じない先住民がいるかもしれない。


そもそも家はどうする?

拠点がなければ夜も寝られない。

そう考えるとやっぱり「サバイバルナイフ」あたりが手軽でちょうどいいのかもしれない。


そしてなにより、

スマホの画面を見ていたんじゃ決して感じることのできない、

これから何が起こるのか予想もつかない、

危うくもあり、でもドキドキに満ちた、

冒険の匂いがするだろう?





君はロビンソンクルーソーを知っているかい?

(参照:BGG)

誰もが一度は聞いたことのあるこの名前。

ロビンソンクルーソーは冒険の代名詞だ。

そんな彼の冒険譚を、ボードゲームとして堪能することができるのが今作だ。

君が子供の時、冒険という言葉に心を躍らせたなら、きっとこのゲームを気に入るはずだ。

いや、今もどこかでくすぶっているのかもしれない。

このゲームは、そんな冒険心を焚き付け、十二分に満足させてくれる。





サバイバルは突然に


「大丈夫か」

誰かに揺すられ、目を開けるとそこは浜辺。

頭がガンガンするし、口の中は砂だらけだ。

記憶が曖昧だが、どうやら漂流したらしい。

ここに流れ着いただけでも奇跡だ。

あたりを見回すと、かつての船員の姿のほとんどがなかった。

同じように状況を整理できていない仲間が2、3人。


さて、ここからどうしたものか。

変に鳴り出す動悸とは裏腹に、落ち着いた思考はこれから起こる「何か」をシャットアウトしているようだ。





前提を整理せよ

(参照:BGG)

ひとまず落ち着いて状況を整理しよう。

我々は昨晩難破し、この島へ流れ着いた。

船員はそのほとんどが流され、生き残っているのはわずか数名。

彼らとは協力してこの島での生活を生き延びなければならない

(参照:Gamefound)

どうやら、各船員たちは独自の特技を有しているようだ。

ふむ、彼らが持つスキルは、この厄介な島で生き残るためにはとても重要なものとなりえるだろう。

まず大事なのは、我々が無事に生き延びること

健康には気をつけなければ。





ゆっくりと着実に?リスクをとって迅速に?

生き延びるためには何をしたらいいのか、君にはわかるだろうか?

いや、君はおろか、我々だって無人島で生活したことなんかない。

素人目線で考えるなら、一番はやはり「拠点」だろうか。

拠点を作ったら、やはり食べ物がないと生きていけない。

狩猟採集も必要だろう。

(参照:Gamefound)

それとは同時並行でこの未知の島を「探索」しなければならない。

なにか使えるモノがあるかもしれないからな。

しかし、これら全てをこなすのは至難の技だ。

体は1つしかないし、時間も止まってはくれない。

船員たちと協力して少しでも効率よく作業をすすめるべきだ。

(参照:Gamefound)

それでも足りない場合は、無理をする必要がある。

しかし、仕事を急ぐことは失敗の危険を孕んでいることに注意しなければならない。

誰だって失敗はしたくない。

でも、リスクを冒さなきゃ楽しみは味わえない





危険な島

無人島に暮らすというのは、本当に危険なものだ。

なぜかって?

君にはわからないだろうが、君が想像するより遥かに多くの危険が島のあちこちにトラップのように仕掛けられている。

そして、なんの不幸か、生き延びるためには我々はそんな島を探索しなくてはならない!!

新しいエリアを探索すると、多くの野獣が現れる。

角を曲がった先に一体どんな猛獣が潜んでいるのか、君は決して知らない。

(参照:Gamefound)

もちろん猛獣を狩ることで食べ物や貴重な毛皮を手に入れることは可能だが、戦いには十分な装備がないと簡単に負傷してしまう。

だからこそ、島で生き残るためにはさらに高度な武器が不可欠なんだ。





慈悲なき天候

だからってただ猛獣に備えて刃を研いでいたんじゃこの島では生き残れない。

もう一つの大きな課題が、残酷な天候だ。

天候次第では、資源の収集や健全な避難所の建設に大きな支障が出る。

もし極寒なら、少しでも暖かくするために薪を燃やさなければならないし、雨が降ろうものなら快適に過ごすための屋根が必要になる。

(参照:Gamefound)



これらを怠ったらどうなるかって?

そんなことは言わなくてもわかるだろう。





体は資本

もう何度も言っているが、生き残るということは、健康であることだ。

健康とはつまり、不健康じゃないってことだ!

…すまない、果てのない無人島生活で少し思考が鈍っているみたいだ。

要は、メンテナンスを怠るなってことだ。

(参照:Gamefound)

人は生き残るためには食べ物を食べなきゃいけないけど、生じゃ食えないから食事を作ったり。

気分が悪くなったりしたら薬を飲まなきゃいけない。

ああ神様、頼むからハンバーガーとハイネケンをくれよ…。


次からはその魅力を伝えよう。





終わらない、冒険の数々

(参照:Gamefound)

このゲームでは、シナリオと呼ばれる物語に沿って、全く異なるゲームをプレイすることができる。

今回追加される「冒険の書」には驚くなかれ、50を超えるシナリオが収録されている。

どこから手をつけても全く問題ないが、そんなに多いと迷ってしまう人も多いことだろう。

そこでこの冒険の書にはシナリオの「テーマ」「難易度」「長さ」そして「対象者」を分類している。

(参照:Gamefound)
(参照:Gamefound)
(参照:Gamefound)
(参照:Gamefound)


つまり、集まったメンバーに合わせて最適なシナリオを抽出することができる。

説明するよりも、その多様性をお見せする方が早いだろう。

3つのシナリオの冒頭を少しだけ覗いてみよう。


沈みゆく島々 

(参照:Gamefound)

どのようにして始まったのか誰にもわからないが、熱狂的で貪欲な盗賊たちによって荒らされた失われたエルドリッチの島の噂がある。

深海の生物は自分たちの遺物が汚されたことに目を覚まし、人類の滅亡を求めました。

そして、世界中の海が沸騰し、大地が火を噴き、震え、ひび割れた…。



生ける屍の波 

(参照:Gamefound)

彼らの前の世界をほとんど覚えていない。

最初はただの奇妙な伝染病だった…。

そして約1年後、ウイルスが変異し、世界は血塗られた荒れ地に崩壊した。

あなたは海を渡ってこの島に逃げ込み、古い掩蔽壕を見つけたのだった。



パール・ダイビング

(参照:Gamefound)

この小さな島、マタヌイで人生のすべてを過ごしてきたあなたは、世界を見てみたいと思っている。

島の反対側に住む偉大な水の精霊が助けてくれるかもしれないと聞いた。

彼らを探しているうちに、驚いたことに、精霊たちはシンプルな贈り物を必要としていることを発見した…。





ワクワクはいつもダイスから、確率の壁を越えろ

(参照:BGG)

このゲームでは、判定の多くにダイスロールを必要とする。

天候はもちろん、日中のタスクですら、だ。

つまりこのサバイバルゲームを制するには、戦略や知恵と同様に、神に愛されなくてはならない。

どんなに上手に作物を育てても、雨が降らないんじゃ実りはない。

しかし、だからといって適当にプレイしてダイスに全てを任せるのはあまりに興醒めだ。

全てのお膳立てをきちんとして、そして最後の一押しをダイスに任せるのがこれ以上ないくらいそそるのだ。

その瞬間を想像するだけで昂るだろう?

だからこそ越えなくてはならない時が来る。

確率の壁を越え、生存に向かった一縷の望みを掴み取るのだ。





より冒険に没入感を

(参照:Gamefound)

今作ではAwaken Realms制作のミニチュアが付属している。

ただのアクセサリーだと思う人も中にはいるかもしれない。

しかし、こういったミニチュアはゲームへの没入感を格段に上げてくれるものであると私は捉えている。

何より自身が操作するキャラクターに入り込めるというのが大きい。

ミニチュアがいることで、実際に自分が島でサバイバルをしている気分になれるのは何にも変えられないだろう。

また、現在プロジェクト1日目ではあるが、すでにキャンプのミニチュアが追加されており、今後何が追加されるか非常に気になるところである。

(参照:Gamefound)







難易度全開、至高の協力ゲーム

(参照:BGG)

なんと言ってもこのゲーム最大の魅力で一番伝えたい部分が難易度だ。

はっきりと言ってしまうが、このゲームの難易度は壊れている。

とてもではないが、初めてプレイして無事に生還できるものではない。

もしそんな方がいるのなら、相当な豪運の持ち主なのか、プレイミスをしているか、だ。

ゲームではあるが、サバイバルというものの難しさをこれでもかと見せつけてくる。

ある時は猛獣で、ある時は天候で。

基本的にこの島に住み着く、ダイスの神は機嫌が悪い。

しかし、高難易度と相性がいいのが協力ゲームである。

一人ではク○ゲーと一蹴してしまうゲームも、協力ゲームでは発奮材料になりうる。

(唯一ソロゲームでも、コアでマゾなファンがいるフロムという会社のゲームが存在するが、あれは例外だ。)

話は戻って、その高難易度がいい具合に「リプレイ性」につながってくれる。

それも高い確率で。

「今度こそはクリアしたい」

そうやって死体を積み重ねていくゲーム、ではないのだが、結果的にそうなってしまうシナリオが多いのも事実だ。



唯一乗り越えなければならないのが、深いルール理解とゲームをするまでのセットアップであることはここに明記しておこう。





さらなる冒険へ、拡張の紹介

まだ物足りない冒険者の君たちへ。

さらなる拡張を提供しよう。


ミステリーテールズ

(参照:BGG)

Mystery Talesは、ゲームにホラーモードを導入する拡張版だ。

5つのシナリオで構成されるキャンペーンでは、行方不明になったパーシー・フォーセット大佐の足跡をたどり、失われた都市「Z」の発見を目指す。

島では恐ろしいことが起こり始め、キャラクターが狂気に陥ってしまうかもしれない。

キャラクターが死んだり、狂気に陥ったりしても、すべてが失われるわけではないから安心して欲しい。

次のキャラクターを選んで旅を続けることができる。

(参照:Gamefound)

また、Mystery Talesで導入されたホラーモードは、基本ゲームのシナリオにも適用可能だ。

まさにホラーテイストが好きな方にはぴったりの拡張といえる。



トレジャーチェスト

(参照:BGG)

Treasure Chestは、これまでに発売された「Robinson Crusoe」のプロモやミニ拡張を完全収録した拡張だ。

この大規模なコレクションは、ゲームに大きなリプレイ性をもたらす。

新しいキャラクターをプレイして、キャラクター特性カードによる新たな深みを楽しみ、クルーの助けを借りるのだ。

新しいミステリーカード、イベントカード、ディスカバリートークンを基本ゲームに混ぜると、すべての冒険が驚きに満ちたものになるだろう。

火山を見つけたり、ビーチを探したり、シェルターをアップグレードしたり、庭やペンを追加したり…。

(参照:Gamefound)



また、狩りがさらにエキサイティングになるだろう。

狩猟犬の助けを借りたり、新たな獣に遭遇したり、ハンティングアドベンチャーを体験することも可能だ。

さらに、4つのシナリオが追加。

「リヴィングストン博士の追跡」「宝島」「密猟者」「タイムトラベル」の4つのシナリオをプレイすることができる。

「トレジャーチェスト」は、ロビンソン・クルーソーのファンにはたまらない一品だ。





おわりに

いかがだっただろうか。

今回紹介したロビンソンクルーソーというゲーム。

2012年に発売されたものなので、もうすぐ10年が経とうとしている。

もし気になる方は今後もプロジェクトの動向をチェックしておいた方がいいだろう。

また、気になるけど言語依存が心配な方へ。

このゲームはカード枚数も多く、かなり言語依存が高いといってもいい。

しかし、基本版であればすでに日本語版が発売されているのでそちらを検討してみることをオススメする。

ではまた!



ロビンソンクルーソーとは

Robinson Crusoe – Collector’s Edition

探索/サバイバル/冒険/ソロ/協力

1-4人

90分前後

12歳以上

Portal Games

2022年予定(ゲーム自体は2012)

9
 
 

危険度

9
 
 

ワクワク感

8
 
 

没入感

8
 
 

言語依存

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