【ボードゲーム】Human Punishment:The Beginning の紹介





人類は終わりに近づいている。

世界はマシンによって支配される寸前だ。

この機械革命に抗うことができるのは、「ゴースト」と呼ばれる政府機関のみ。

しかし、彼らが奮闘する裏で、街全体では良くない動きをする者も。

ゴーストの一員として、生存することができるのか…?





ゴーストとはなんなのか。

(参照:Kickstarter)

「Ghost Squad」

通称ゴーストとは、政府が設立したにもかかわらず、常に疎まれてきた組織だ。

しかし、世界が危機に瀕している今、我々ゴーストが存在していることに市民は非常に感謝しているはずだ。

彼らは類稀なる能力を有し、全てのタスクを完璧に遂行してきた。

身体的・精神的な全ての要求を受け入れ、最悪のシナリオでも彼らの準備は常に万端といえよう。






正体隠匿の重量級ゲーム

(参照:BGG)

あまり他に類を見ない、正体隠匿要素を含む重量級ゲーム。

直近で言うと、NEMESISあたりが似ているように思える。

このゲームもNEMESIS同様、表向きは協力しながら、裏では個人目標の達成に奔走する。

プレイ時間も2-3時間を要するため、非常に濃厚な時間を堪能することができるだろう。


そして面白いのは、2重の隠匿要素だ。

1段階目の正体隠匿要素として、各派閥に分かれる今作であるが、さらにその秘密裏に個人目標も存在しているというのだ。

仮に派閥としての勝利条件を達成しても、個人目標を達成していないならば、真の勝利とはならない。

まさに、正体隠匿としては奥行きが非常に深いゲームと言えるだろう。






プレイヤーが演じる各派閥

HUMAN 人間

(参照:Kickstarter)

ゲーム開始時は過半数を占めている人間サイド。

彼らの目的は安全にデータチップを運搬・ネットワークを保護し、「APEX」を完成させること

しかし、ゲーム途中では他の派閥から勧誘を受けることで優位性を失うことも…。




MACHINE 機械

(参照:Kickstarter)

ゲーム開始時ほとんどの場合で、少数存在している。

彼らの目的は人間のデータチップを汚染し、倉庫にある資源全てを破壊すること。

同時に破壊兵器「DEUS」を完成させることを目論んでいる。

また、彼らは人間が誰であるかの情報を把握しており、もし人員が不足した場合は、人間を勧誘することができる。




LEGION 兵団

(参照:Kickstarter)

もしこの派閥がゲームに参加する場合は1人からスタートするが、要件を満たすことで1-2人を感染させることができる。

彼らの目的は、密かに街のセキュリティレベルを下げ、敵の脅威レベルを最大まで上げることだ。

この達成のために、彼らはクローラーと呼ばれる信者を使い、卑劣なトリックも使用してくるだろう。




FALLEN 堕落者

(参照:Kickstarter)

時々、1人のプレイヤーがこの状態に陥るだろう。

間違った追跡と情報を通じて、彼はデータチップをネットワークへ送信しようとする

この派閥は常に1人であるが、彼の勝利条件は他の全ての派閥の勝利条件を上書きするため、ゲームを予測不可能なものにするだろう。




OUTLAW 無法者(ノンプレイヤー)

(参照:Kickstarter)

彼らは街の片隅より出でる無法者。

街の重要なリソースを大幅に減らし、路上での危険を上昇させる。

誰がこの無法者等の暴虐を制御する?




以上が各派閥とその勝利条件であるが、これとはまた別に個人目標が存在する。

これが達成されないと、真にゲームに勝利することはできない。








ゲームの流れと特徴

(参照:Kickstarter)

今一度、ゲームの概要を説明した後、少し詳しく流れをみてみることとする。



君たちプレイヤーは、ゴーストの一員だ。

ゴーストはそれぞれ独自のスキル、アクション、そしてタレントツリーを持ち合わせている。

(参照:BGG)



ゴーストの使命は、ファイアウォールで中央ネットワークを保護することにある。

彼らの敵であるマシンが「Human Punishment」ウイルスをアップロードし終える前に



しかし、全てのプレイヤーが同じ目標を持っているわけではない。

プレイヤー数に応じて、様々な派閥が関与する可能性があるからだ。

(参照:Youtube)

しかし、誰がどの派閥が、何人潜んでいるかは、わからない…。








セクターからネットワークへデータチップを運べ

このゲームの主要な部分は、データチップを拾い、それをネットワークまで運搬することだ。


データチップを入手できるセクターは3つある。

各セクターには独自のチップと要件が存在している。


データチップを取得した際にとれる行動は2つ。

すぐにジャンクヤードに投げるか、ネットワークに運搬するかのどちらかだ。

ジャンクヤードとは、要はゴミ箱だ。

(参照:Youtube)

適切なチップでなければ、この選択肢になるだろう。


さて、ネットワークにアクセスするには、次の2つの方法がある。

(参照:Youtube)



1つは短いルート、街の真ん中を突っ切るルートだ。

このルートでは「街」に重要な影響を与えることができる。

(参照:Youtube)

または「ダークネット」で強力なプログラムを購入することができる。

(参照:Youtube)

このプログラムはあなたに強力なスキルを与えるだろう。



もう一つの長いルートでは、あなたをネクサスに導く。

ネクサスとは、人間の秘密兵器を作る場所のことだ。

(参照:Youtube)

秘密兵器である巨大メカ、「APEX」だ。

また、途中でモノリスに立ち寄ることもできる。

(参照:Youtube)

強力でユニークな「偵察カード」を入手することができる。

偵察カードは仲間のプレイヤーに関する秘密の情報を明らかにする。

しかし、入手できるのは「あなただけ」だ。

そして、あなたがこの長い道のりを選ぶなら、「スキャナー」を自動的に収集することができる。

(参照:Youtube)

スキャナーにより、ネットワークにデータチップを表向きで配置することが可能となる。






ターンの説明

ターンは大きくアクションフェーズ、アクティベーションフェーズ、そしてイベントフェーズで構成される。

(参照:Youtube)






アクションフェーズでは、手札を引くことから始まる。

その後、自身のゴーストを

  • 他の場所へ移動させる
  • 敵を攻撃する
  • 特別なロケーションスキルやキャラクタースキルを使用する

といったことができる。




次はアクティベーションフェーズだ。

ダイスを振り、どんな敵が、どこに出現し、どう動くかを決定する。

(参照:Youtube)


オレンジ色のダイスは敵がアクティブになっているエリアを表す。

アクティブな敵はプレイヤーを攻撃するだろう。

赤いダイスは、次にどんな敵が出現するかを表す。


2つの白いダイスは、敵の出現位置を表す。






イベントフェーズ。

アクティブプレイヤーは、デッキからイベントカードを引く。

(参照:Youtube)

イベントに対処するには、プレイヤーたちは最大3枚のカードを裏向きにしてテーブルに置く。

これはイベントの結果に影響を与える要素となる。

そして追加で2枚、共通デッキからもカードが引かれる。

プレイヤーが4人で3枚ずつ出したなら、3×4+2=14枚となるわけだ。

出されたカードはシャッフルされ、結果が合計される。

(参照:Youtube)

合計値により、イベントカードのどの部分が解決されるかが決定する。




次にプレイヤーの番だ。

3つのデータチップがネットワークの最初の層に配置された時すぐに、人間フェーズが始まる。

(参照:Youtube)

3つのチップ全てが裏向きにシャッフルされた後、表向きで公開される。

これで、どのデータチップがネットワークに配置されたかが誰にでもわかるわけだ。

(参照:Youtube)

しかし、誰がそのデータチップを入れたのかまではわからない。


さらに3つチップが第2段階に配置された後、今度はマシンフェーズが始まる。

ここでいくつかの派閥が秘密の情報を入手する。

特定の要件を満たしている場合、密かに派閥を切り替えることが可能になる。



ネットワークで新しいレベルに達するとすぐに、イベント、プログラム、敵の強さが変わる。

こうして十分なチップがネットワークに配置されると、ゲームは終焉を迎える。

または、他の勝利条件が満たされた場合にも終了だろう。







あなたは人類の救いになるのか。

または流れに身を任せるか。





サイバーパンクな雰囲気が醸し出す正体隠匿ゲーム。

そそるぜこれは。




Human Punishment:Beginning

基本情報

SF/正体隠匿

3-6人

120-180分

ピックデリバリー/ダイス

Stefan Godot

2021/9発売予定

8
 
 

アートワーク

7
 
 

テーマ・世界観

7
 
 

言語依存

5
 
 

ゲームの複雑性

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