こんにちは、ひかふれです。
本日紹介するのは、先日開封編でも紹介した「BEYOND THE SUN」になります。
その時の記事はコチラ↓
今回の記事では、より深く、しかし複雑になりすぎず、その魅力をご紹介できればと思います。
ではいきましょう。
BEYOND THE SUNってどんなゲームなの?
まずはここからですね。
名前からご想像がつく通り、このゲームは「宇宙」をテーマにしたSFボードゲームです。
時代は遥か未来、2240年。
核戦争が残した爪痕は非常に深く、地球の資源を枯渇させていました。
我々人類が「絶滅」の危機に瀕していたのです。
しかし、解決策はすでに見えていました。
そう、「地球」を捨てて、新たな「家」を見つけることです。
世界中が一致団結し、エドマンド齊藤博士の指揮の下、西田オースターゴー社の技術者たちによって超空間宇宙船が作られたのです。
こうして人類は「宇宙開拓時代」に突入していくのです。
しかし、一致団結したのも束の間。
解決策が見つかった今、また再び、権力と支配への野心が再び各派閥の中でどす黒い感情として蠢いていたのです…!
ッタッハー!!
もう面白い!
ワクワクしちゃいません?
え?長くて読んでられなかったって?
はやく内容教えろって?
ここをしっかり抑えないと、SFボードゲームはダメなんです!!!
エドマンド斎藤博士に西田オースターゴー社ですよ?!
アガるじゃないですか!!
映画化待ったなしですね。
はいすいません、紹介に戻ります。
プレイ人数は2-4人、プレイ時間は100分ほどです。
初回プレイ時はインスト及び理解しながらのプレイになるので150分ほどは見積もっていいと思います。
一応、英語ですしね。
対象年齢は14歳以上です。
「一般的な重ゲー」というのが私の印象です。
目的と終了条件
ゲームはラウンド制で1人ずつアクションを行って動いていきます。
しかし、ラウンド数に制限はなく、終了条件を満たせば終了となります。
ゲームの勝利条件は、「最も勝利点を稼いだ」人の勝利です。
体感、30-60くらいのスコアに収まると思います。
では、その勝利点はどうやって得るのか。
得点方法は多岐にわたり、全部で11項目に分かれます。
おっと、あまり驚かないでください。
大きく分ければ3つに分けられます。
- 技術の研究による得点
- 探索よる得点
- 目標達成による得点
です。
それぞれ少しだけ詳しく見ていきましょう。
まずは、技術研究による得点です。
これは簡単。
その技術を研究していれば得点。
研究していないなら得点なし。
こんな風にボードに得点がついてるので、それがそのまま得点になります。
続いて、探索による得点。
こちらは別ボードである探索ボードからの得点になります。
ボード上にある「システムカード=惑星」に得点がついています。
こちらの惑星を植民地化(所有)すれば、得点ゲット!
わかりやすいですね!
そして目標達成による得点。
こちらは、ゲーム開始時に全員で共有する達成目標が発表されます。
その目標を達成した瞬間に得られる得点です。
そして、この達成目標が、そのままゲームの終了条件になります。
全部で4枚ある達成目標カードのうち、「4つ」誰かのディスクが置かれた時点で終了開始の合図です。
終了開始の合図?変な言い方をしてごめんなさい。
このゲームではスタートプレイヤーは動きません。
なのでプレイ数を均等にするため、マーカーが置かれたプレイヤーのラウンド数+1ラウンドで終了になります。
ん?わかりづらいって?
もし、4人プレイで3番目の人が4つ目のマーカーを置いた場合、とりあえずその後4番目のプレイヤーがアクションをして全員の行動回数を同じにします。
そしてその後、最終ラウンドとして1周だけ回す、ということです。
手番でできること
さて、得点方法はわかったから、手番ではどんなことができるのか知りたくなってきましたね?
手番では、大きく3つのフェーズに分かれます。
- アクションフェイズ
- 生産フェイズ
- 達成フェイズ
です。
順に見ていきましょう。
まずは、アクションフェイズ。
プレイヤーのアクションは、このアクションポーンで示されます。
このアクションポーンを、自分が行いたいアクションマークのある場所へ置くことでアクションを実行します。
例えば、基本のアクションはこんな感じ。
海外ボードゲームですが、できる限りアイコン化してくれているので全然大丈夫ですね!
アクションフェイズが終わったら、次は生産フェイズ。
こちらがプレイヤーボードになります。
プレイヤーボードの中央より下が生産フェイズになります。
プレイヤーが選択できるのは3つ。
- 人口を増やすか
- 鉱石を得るか
- 貿易(資源交換)するか
人口は技術の研究や、宇宙船の乗組員など使用は多岐にわたります。
鉱石はさらに上の技術を研究する際の材料になったり、何かにつけて必要になる資源です。
貿易は人口や鉱石を他に転換する交換比率を表しています。
そして、気になるこのディスク。
これらはそれぞれ「食糧生産ディスク」「鉱石生産ディスク」といい、外すことで生産の効率がアップします。
技術を研究したり、植民地をつくったりすると、外すことができます。
最後は達成フェイズ。
ここまできて、目標達成カードの目標を達成していれば、1つだけ宣言できます。
1つだけです。
一気に4つとかはできないわけですね。
大丈夫です、そんな簡単に達成なんてできないですから。
以上、3フェイズを1手番で行い、終わったら次のプレイヤーに移ります。
魅力1:評価に違わぬ面白さ!!!
ここまではあくまでゲームの説明でした。
ここからはこのゲームの魅力をお伝えしたいと思います。
うーん、やっぱり面白かった!!!
紛れもない重ゲーなんですけど、綺麗にまとまっている、という印象。
デザイナーの方、本当にこれがデビュー作なんですか!?
なにやら、すでに拡張版の話もでているとかで、超気になる次第です。
魅力2:海外ボードゲームの重ゲーにしてはかなり言語依存は低め。
もうすでに何度かプレイしているのですが、予想より時間がかかったのは最初の一度のみ。
それも「言語が原因で」というわけではなく、「ゲームのプレイ感を掴むため」の比率が高いように思いました。
理由としては、アクションがほぼ「アイコン化」されていること。
視覚的に、直感で「このアクションはこういうことなのね!」と理解することできます。
カードも多いのですが、ほぼほぼ短文です。
拒絶反応が出るレベルの長文はありませんので、ご安心を!!
魅力3:技術ツリー本当に楽しい!!
開封編でもお話しましたが、このゲームはメインボードがほぼ技術ツリーです。
これがもう楽しい!超楽しい!!!
ごめんなさい小学生レベルの感想で。
ゲームの勝敗そっちのけでレベルⅣの技術を研究するために奔走するひかふれです。
技術を研究することは、上記で説明したように勝利点を得られるのはもちろん、多くのメリットがあります。
まずは、イベントカードです。
イベントカードはまだ未開発の技術Ⅱ、Ⅲトラックにあらかじめ伏せられているのですが、一番最初に技術を研究した人が公開・獲得できます。
多くは全員に影響のある効果であり、ゲームの流れを変えてくれます。
そして、技術カード。
技術カードには大きく「即時効果」と「アクション効果」、ちょっとレアな「永続効果」があります。
即時効果はその技術を研究した時すぐに得られる効果ですね。
アクション効果は、次回から新たに置くことができるアクションマスが増えます。
先に研究すれば、他の人が同じ技術を研究するまで独占状態になりますね!
そして永続効果。
数はそう多くはありません。
しかし、ゲームの序盤であれば非常に効率的にゲームを進めることができるようになったり、見つけたら研究したい技術になります。
と、技術1つ研究するだけでこんなに楽しいんです!!
たくさん研究したい気持ち、わかりますよね?
魅力4:隣では宇宙戦争大勃発!
しかし、技術の研究だけしていては勝利はできないのです。
メインボードの隣には「探索ボード」があり、こちらでは次に永住する惑星の支配権をめぐって宇宙戦争が勃発しているのです。
ほんと、人間って欲深い生き物よ…。
こちらは技術ツリー要素は関係なく、ワーカープレイスメントの要素が強いです。
宇宙船を使って植民地化を目指していきます。
このゲーム、ダイスは特殊ダイスを使用しており、6面のうち4面が宇宙船となっています。
数字はそれぞれ宇宙船の戦力を表し、その合計値が軍事力となります。
軍事力の高い派閥が惑星を「支配」し、支配している間は、対応したディスクを置いておけます。
しかし、これはあくまで「支配」。
植民地化するためには、別の植民地化アイコンを含むアクションをしなければなりません。
そして、植民地化した後は、宇宙船は再び、プレイヤーボードへと戻っていきます。
植民地化は惑星を所有し、勝利点をもたらしてくれる他、ディスクを永久に置けたり、ボーナスで資源を得たりすることができます。
どんどん植民地化していったほうがいいですね!
私は、植民地化せずに宇宙船を蔓延らせる、宇宙海賊ムーブが好きですが笑
魅力5:リプレイ性が高すぎる
このゲームのすごいところは、リプレイ性の高さだと思います。
どう高いかというと、ゲームの枠組みだけ同じにして、あらとあらゆるところがランダムなのです。
技術カードに始まり、イベントカード、目標達成カード、システムカードは毎度種類も、配置場所も違うのです。
一度として同じプレイを許してはくれないでしょう。
そして、極め付けはプレイヤーボード。
プレイヤーが使える派閥は全部で4種類であり、プレイヤー人数と同じなのですが、派閥ごとに付与されている能力が違います。
それだけでも十分すぎるのですが、さらにこのプレイヤーボード、ベーシックとアドバンスで合計8枚あります。
もちろん、派閥ごとに全部能力は異なります。
もうね、骨の髄までしゃぶりつくせるゲームなわけです。
こんな人におすすめ
- 宇宙ものが好き
- ちょっと変わったシステムのゲームがほしい
- 中量〜重量級のゲームが欲しい
- 何回もプレイしたい
- 英語への拒否反応がない(相当なレベルでなければ大丈夫です)
- 新しいゲーム好き!
- みんなが手を出していないレア感が良い
こんな方には超おすすめします!
2020年10月に発売されたばかりで情報があまり多くないのですが、自信を持って面白いと言えるゲームです。
まとめ
いかがでしたか。
宇宙もの、ということで多少贔屓目がはいってそうですが、面白いゲームですよ!!!
特に技術ツリーがたまらないです…!(何度も言ってすみません)
ちょっとだけ難点をつけるならば、内容物の重量に対してちょーっと箱が薄いので怖いです。
さらに、重ゲーはほとんどそうなのですが、メインボードと探索ボード、そしてプレイヤーボードを置くと、かなりのスペースを取ります。
それ以外は、システムも作り込まれており、デザインもスタイリッシュな感じで大好きです。
もし興味が出た方、お手にとってみてはいかがですか?
以上、BEYOND THE SUNの魅力紹介でした。
ではまた!
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