みなさんはゲームマーケットにいったことはありますか?
ゲームマーケットとは、国内最大級のアナログボードゲームイベント。
コロナがなければ、ここ数年、来場者数も右肩上がりのビッグイベントです。
ボードゲームを始めて結構日が経っているひかふれですが、実は片手で数えるくらいしか行ったことがありません。
次回足を踏み入れる際は、自分のボードゲームを売る時でありたいものです。
今回はそのお話ではなくて。
私が始めてゲムマに行った時。
初めて買ったボードゲームのお話。
いまだに鮮明に記憶に残っています。
私の記憶に強烈なインパクトを残したボードゲーム。
その名は…。
「ReCURRRing リカーーーリング」
わからない、わからない、何も、わからない。
まず、結論を先に言っておきましょう。
このゲームの感想は
「わからない」
これに尽きます。
具体的に何がわからないかと言うと
・自分がなにをしているのかわからない
・他人が何をしたいのかわからない
・ゲームがどれくらい進行しているかわからない
他にも多くの「わからない」が潜んでいます。
このような感想を聞かされて、誰が面白そうなゲームだと思うのでしょうか。
しかし、しっかりと「面白い」のだから不思議です。
もし、このような不思議な感覚に陥りたい方は、チェックしてみることを大いに勧めます。
リカーーーリングは噛めば噛むほど味の出るスルメゲー。
上記ではわからないを連発してしまいましたが、リカーーーリングはやればやるほどに、その魅力に取り憑かれていくゲームです。
だからこそ、同じゲームを何度も何度もプレイして楽しみたいと言う方にお勧めするゲームです。
何度もプレイするとどうでしょう。
少しずつ、少しずつこのゲームがほぐれていくんです。
そして全てを理解した後に出てくる感想は、
「このゲームを考えた人は変態なんだろう」
ということです。
リカーーーリングとは、「変則型大富豪」
簡単に一言で言ってしまうならば、リカーーーリングは大富豪です。
みなさんも一度は経験があるでしょう。
トランプゲームではすっかりお馴染みの、あの大富豪です。
ですから、基本的な流れと目的は大富豪そのものです。
- 場に出されているカードより強いカードを出す
- 出せなくなったらパス
- 手札を早く無くす
なんだ、簡単じゃないかと思ったでしょう?
しかし、これではただの大富豪。
ちょっとここで、「リカーリング」=Recuring の意味を知っておきましょう。
リカーリングとは、「循環」。
ぐるぐる、繰り返すことを表します。
なぜ、このゲームが「変則型」大富豪と呼ばれるのか(私が勝手に言っているだけだけど)。
決定的な違いがあるからです。
それは、
自分のカードを場に出した時、出ている場のカードを代わりに自分の手札に加える
からです。
どうです?
意味が「わからない」でしょう。
私もわかりません。
だって、出したのに手札に戻ってくるんじゃ、手札が減らないじゃないですか!!!
これが、リカーーーリングなのです。
どうやったらゲームが終わるの?
これじゃゲームがいつまでたっても終わらないじゃないか。
そう思いますよね。
ひとまず落ち着いて、カードの中身を確認してみましょう。
- 1が1枚
- 2が2枚
- 3が3枚
- 4が4枚
- 5が5枚
- 6が6枚
- 7が7枚
- 8が8枚
- 9が9枚
- Rが12枚
はい、意味が「わかりません」よね。
ここでもまた、大富豪を例にその違いを比較してみます。
大富豪ではカードの強さは3が一番弱くて2が一番強いですよね。
A,2を除けば「数字が大きくなるほど強い」です。
一方、リカーーーリングでは9が一番弱くて、1が強いです。
「数字が小さくなるほど強い」です。
そして大きな違いがもう一つ。
大富豪ではスタートプレイヤーが最初に出す「カードの枚数」を決められますよね。
2枚出ししたり、3枚出ししたりします。
しかし、リカーーーリングでは、最初は絶対に「1枚出し」です。
そう、大富豪ならそこで「場が流れてしまう」のです。
しかし、リカーーーリングでは「数字の強さ」に加えて、「枚数の強さ」があるのです。
ね、意味が「わからない」でしょ。
つまり、1枚出しできなくなったら、2枚出しができるのです。
リカーーーリングにおける「カードの強さ」
・枚数が多いほど強い。
→9の1枚出しより、9の2枚出しのほうが強い。
・同じ枚数なら、数字が小さい方が強い。
→9より1のほうが強い。
ふんわりとわかってきました?
あ、ちなみに大富豪ではジョーカーは「最強」のカードですが、リカーーーリングのRカードは「最弱」のカードになります。
ゲームはゆっくりと、いつの間にか「終焉」する
私の拙い説明で、このゲームをどれだけ理解できたか「わからない」ですが、リカーーーリングにも、始まりがあれば、終わりがあるものです。
場の枚数が増えていき、いずれ全員が出せなくなった時。
これでやっと場が流れます。
勝ったプレイヤーは、場に出ているカードを引き取り、これが「得点」になります。
得点は1枚=1点です。
そして、勝ったプレイヤーから、また1枚出ししてゲームが始まります。
そうして、ゆっくりと、ぐるぐると、ゲームは枚数を徐々に減らしながら、終焉を迎えます。
誰か一人の手札がなくなった時。
このゲームは唐突に終了します。
大富豪であれば、最初に手札を無くした人から順位がつきますが、リカーーーリングは得点制。
その時に一番得点を獲得していたプレイヤーが勝利します。
いいえ、そんなことはありません。
実は、唯一数字ではない最弱のカード、R。
このRカードはなんと0点。
このカードが手元にあっても意味がないのです。
が、一番最初に手札を無くしたプレイヤーのみ。
このRカードが1枚=1点になるのです。
リカーーーリングの面白さとは
改めてリカーーーリングの面白さを簡単にまとめると、
- 大富豪のような手軽さ
- 初回の意味のわからない新感覚
- 後半に追いつく理解と湧き出るリプレイ性
- やればやるほど理解が深まり戦略性が増す
こんな感じです。
詳しく解説していくよ!
大富豪のような手軽さ
意味がわからないと言っても、カードゲームです。
やることはシンプルだし、時間もかかりません。
1回のプレイに何時間とかかる重たいゲームと比べると、サクサクとテンポよくゲームが進むので、ちょっとやりたい!と言う時にパッと出せるのもお勧めのポイントです。
初回の意味のわからない新感覚
この感覚はやった人にしかわからないでしょう。
手札をはやく無くしたいのに、なくならない。
強いカードを出しても、弱いカードが手元に戻ってくる。
一体この場は誰が流すのか。
自分じゃないだろうと思っていたら、自分だった。
初めてやる人は、必ず頭にクエスチョンマークが浮かびます。
この「不思議な感覚」が癖になってしまうのです。
後半に追いつく理解と湧き出るリプレイ性
それでも理解の早い人は、ゲームの後半に気付くのです。
「ああっっ…!こうすればいいのかもっ…!」
それ、だいたい勘違いで2回目もおんなじこと繰り返してます。
ですが、このゲームの流れ同様、少しずつ、少しずつわかってくるのです。
勝つためにはどうすればよいのか、循環とはなんなのか。
その答えを知るために、もう1ゲーム、もう1ゲームと叫ぶのです。
やればやるほど理解が深まり戦略性が増す
理解が深まってくると、何をしたら場がコントロールできるのかが見えてきます。
ここで言ってしまうのはあまりに興醒めというものでしょう。
ぜひ一度手に取って、ご自身で身を持って体感してみることを強くお勧めします。
鍵は「〇〇〇〇」と「〇〇〇〇〇〇〇〇」の2つです。
まとめ:リカーーーリングは持っていて損のないゲーム
まとめると、リカーーーリングというゲームは、1つ持っていても良い、お勧めボードゲームです。
- 軽くてもじっくりとしたゲームがプレイしたい
- ちょっとクセのある不思議なゲームがしたい
- あまり高くなく容易に購入したい
そんな方は、一度手に取ってみてはいかがですか?
以上、リカーーーリングの紹介でした。
リカーーーリングとは
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