「地球を防衛しろ」
世界は、侵略されていた。
おびただしい数の、地球外生命体によって。
仕方がなかった。
なんの予測もできないまま、なんの意図があるのかもわからないままに、我々は奴らの奇襲を受けたのだ。
しかし、我々は地球上の支配者、人類。
わけもわからぬまま、正体も知らぬ奴らに抜け抜けと地球を明け渡すほど、ヤワじゃない。
−ザザッ…
「エマージェンシー!!奴らのUFOがアフリカ大陸に襲来!ただちに駆逐せよ!!繰り返す、奴らの…」
我々の最も偉大な力は、科学力である。
準備さえあれば奴らがどこに来るかなど、手に取るようにわかる。
セントラルオフィサーは敵の情報を的確にいち早く、我々XCOM軍に伝達する役割を担う。
「こんな奴らに遅れをとるようじゃ、まだまだ訓練が足りねぇなぁ…?」
鍛え上げられた鋼の肉体と、科学力が生んだ最高の武器を携える実働部隊。
彼らにかかれば、敵の攻撃など蚊に刺されるようなものであろう。
スクワットリーダーはそんな彼らを統率する戦闘のプロだ。
「捕獲・討伐した個体はコチラに回せ。奴らの血の色を確かめてやる。」
XCOM軍を後方から支援する研究部隊。
時には、敵であるエイリアンたちを解剖・調査することで最適な技術を提供してくれる。
チーフサイエンティストは、ずば抜けた頭脳と好奇心を武器に敵を丸裸にする。
全体的な戦略の策定および予算の管理を担うコマンダーは、まさにXCOM軍の核と言っていいだろう。
全体を見渡し、適切な部隊に最適な予算配分を実行する。
また、直下にはインターセプター部隊を従える彼がいれば、地球の未来は安泰だ。
「私は忙しいんだ。君たちと遊んでいる暇など、ないのだよ。」
今、再び奴らの侵略が迫ってきている。
君は、どの部隊を希望する。
どの部隊でも、やることは1つだ。
「地球を防衛しろ」
こんにちは、ひかふれです。
本日紹介するゲームは
「XCOM The board game」
です。
こういうテーマ性の強いボードゲームは大好きです。
みなさんも興味を持ってもらえると嬉しいです。
- XCOMとは
- XCOMの魅力
- ゲームの流れ
- こんな人にオススメ
ではいきましょう!
XCOMとは?
基本情報
- 商品名 XCOM:The Board Game
- タイプ テーマ性
- カテゴリー リアルタイム、SF
- メカニズム 協力、ダイスロール
- プレイ人数 1−4人
- プレイ時間 60−120分
- 対象年齢 14歳以上
- 複雑性 中(カード言語依存あり)
- デザイナー Eric M. Lang
- 発売時期 2015年
デザイナーはなんとあのブラッドエイジやライジングサンなどを手掛けたEric M. Langさんです!
私の記事でも新作のAnkh:Gods of Egyptで取り上げましたね。
そのときの記事はコチラ↓
気になる言語依存ですが、2020年8月現在、日本語版は発売されていないため、手を出しづらいところかもしれません。
しかし、もしそれでもやってみたいという方!
有志で日本語ルールを出されている方もいらっしゃいます!
私も日本語化シールのデータを持っているので、欲しい方、ぜひおっしゃってください!
和訳シールを作った時の記事はコチラ↓
そして、XCOMといえばPCゲームでの認知が高いゲームですね。
このボードゲームも、PCゲームを元に作られたものです。
知っている方からすると、非常に興味を惹くものになっているかと思います。
ゲームの流れ
ゲームの目的
目的はただ1つ。
地球に攻めてくる地球外生命体を撃退し、最終ミッションを成功させることです。
逆に、彼らに地球を乗っ取られてしまうとゲームに敗北してしまいます。
ラウンドはタイムフェイズとレゾリュージョンフェイズの2つに分かれていて、人類かエイリアンの勝敗がつくまで、ぐるぐると繰り返します。
タイムフェイズ
タイムフェイズでは、主にアプリをセントラルオフィサーが使用し、ボード上に情報を載せていきます。
「ヨーロッパにUFOが2機襲来!」
という情報があれば、実際にボード上にUFOを配置していきます。
「コマンダー!インターセプターを各大陸に配備!」
という指示が来れば、コマンダーはボード上にインターセプターを配置していきます。
これを、タイムフェイズが終了するまで続けます。
実際のアプリ画面はこんな感じ↓
アプリの指示を受けて、実際のボードに情報を反映していきます。
下図は、実際にUFOを配置したところ(場所と数は違いますが)
レゾリューションフェイズ
レゾリューションフェイズでは、タイムフェイズで行った情報の処理を行っていきます。
大雑把にいうと、ダイスを使い宇宙人を滅していきます。
このダイスがクセモノなんです…
どんなにコマンダーが奮闘し、最高の予算管理と配分を実現しても、軽々と上回ってくる宇宙人たちの底力たるや…
魅力
アプリを使った斬新なボードゲーム
他のボードゲームでは滅多に見られない特徴として、専用アプリが必須になります。
このアプリが緊張感を増幅させ、ゲームにより没入できる素晴らしいアクセントになっています。
アプリの使用は主にセントラルオフィサーが担い、各種指令を出し続けます。
「アジアにUFOが2機接近!!」
「基地に兵士を配備して!」
「軌道上にもUFOがきた!!!」
これらの指令は時間制限があり、本当に的確な指示が必要になってきます。
アプリ自体は英語であり、日本語対応していないのですが、やってみた側としては何も問題ないです。
指示は形式が決まっているので、日本語ルールを読んでおけば対応可です!
また、アプリの音楽がいいBGMになり、より緊迫感を出してくれます!
今現在も記事作成のためにアプリを開いていますが、すごい緊張感のもと記事を執筆しています(笑)
担う役割はバラバラ!
このゲームは1人からでもできます。
しかし、オススメは4人です!!
そして4人以外はオススメしません。
理由としては、4人で担う役割が異なるからです。
- セントラルオフィサー
- スクワッドリーダー
- チーフサイエンティスト
- コマンダー
4人以外だと役割を兼任しなくてはなりません。
1人1つの役割でもゼーハー言いながらこなすので、兼任はできるだけ避けたいところです。
この役割の違いが、時に連携を生み、時に亀裂を生んでいきます。
協力形のボードゲームは多いですが、各々で全く違ったことを考えながら、しかし最終的な目標は1つというボードゲームはそう多くないので、とても興味深いです。
忠実に再現された激ムズ難易度
ドM体質なのか、普通ではもう満足できないのか、なかなかにシブい難易度をしているのがこのゲームです。
UFOは鬼のように襲来し、基地に攻め込んでくるエイリアンたちも一筋縄ではいきません。
セントラルオフィサーが仕事をしないと現状がまったく把握できず
スクワッドリーダーが機能しないと敵がどんどん沸き
チーフサイエンティストがサボると装備が貧弱のまま
コマンダーが引き締めないと赤字で崩壊します。
しかし安心してください。
このゲームは難易度があり、簡単な方からチュートリアル、イージー、ノーマル、ハード、エキスパートになっています。
難易度が上がれば、出てくる敵や時間の制限が厳しくなっていくわけです。
さらに没入感を高めるミニチュアたち
ミニチュアがあることで、視認性も上がりゲームをさらに盛り上げてくれます。
各兵士たち、UFO、インターセプターがミニチュアになっています。
エイリアンやサイエンティスト、人工衛星までミニチュア化されていれば、もっと最高でした…!
緻密に計算された戦略…と思いきや?
こういうテーマのゲームです。
当然プレイは戦略的に、敵を確実に殲滅していって…
と思われた方、いますよね。
しかし、我々の相手は未知の宇宙人。
セオリーなんて奴らには通用しないんです。
実際、奴らとの戦いは神のみぞ知る、戦いになるでしょう。
こちらをご覧ください。
なんと、ダイスの成功確率は6分の2。
これがぜんっっっぜん出ない(出る時は出る) 。
かつ、一緒に振らなければならないエイリアンダイスと脅威度メーター。
脅威度より下のダイス目が出た時は…
問答無用で奴らに蹂躙されるでしょう。
こんな人にオススメ
- XCOMが元々好き
- 裏切りなしの完全協力ゲームが好き
- 地球を守りたい
- SF大好き
- 英語に壁がない(最小限に収めることは可能)
- ダイスでわーきゃー言いたい
上記に当てはまるような方はオススメできるボードゲームです。
手に汗握るダイスロールが楽しめます。
大体叫ぶの、コマンダーですけどね。
「貴様ぁぁぁああああ!!予算無駄にしおってええぇぇぇ!!!」
まとめ
いかがでしたか。
私は、このゲーム超好きです。
なんといっても協力感!
みんなで宇宙人を倒している感があります。
それに、全員が違う役割を担っているので他人にいちいち口出しされないのはいいことですね(笑)
その分、失敗した時は、責任の所在が問われる世界会議(笑)が開かれることもままありますが…
なかなかにミニチュアも多いので、没入感も高いゲームです。
以上、XCOM:The Board Gameの紹介でした!
ではまた!
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