どうも、HIKAFREです。
突然ですが、私の本業は「経理」だったりします。
日々、会社の数字を管理し、健全な財務諸表を作成するのが仕事です。
そんな私が、今回あえて手を出してしまった禁断のボードゲームがあります。
その名も『ポンジスキーム(Ponzi Scheme)』。
タイトルからして不穏ですが、やることは「詐欺師となって出資者を騙し、自転車操業で資金を回し続ける」という、職業倫理の対極にあるゲームです。
「数字のプロとして、資金管理の重要性は誰よりもわかっている。絶対に破産なんてしない」
そう意気込んでプレイした結果……。
大暴落に巻き込まれ、利息が払えずに破産しました。
今回は、経理の知識があっても(むしろあるからこそ?)胃がキリキリと痛んだ、この傑作ゲームのプレイレビューをお届けします。
『ポンジスキーム』とは?

簡単に言うと、「破産するまで金を借り続け、誰かが破産した時に一番儲けていた人が勝ち」という狂気のゲームです。
プレイヤーは架空の詐欺師となり、見せかけの「事業」への投資を募ります。
しかし、このゲームに真っ当な利益なんてものはありません。
あるのは「借金」と「利息の支払い」だけ。
資金が足りないなら…?
新たな出資者(カモ)から金を借りましょう!!
利息の支払日が来た…?
さらに別の出資者から金を借りて支払ってしまいましょう!!!
まさに地獄の自転車操業。
誰か一人が資金ショートして「破産」した瞬間、ゲームは終了します。
経理マンの職業病が発動する「資金繰り」の恐怖

ゲームが始まると、私は職業柄、頭の中で常にCF(キャッシュフロー)を組み立てていました。
「次のターンで〇〇ドルの支払いがあるから、手元流動資産はこれくらい確保しておかなくては……」
「この高金利の債権には手を出してはいけない……」
序盤は順調でした。
周りのプレイヤーが派手に資金調達をする中、私は堅実に(詐欺師なのに堅実とはこれいかに)資金を回していました。
しかし、このゲームの恐ろしいところは、「誰かと交渉(企業の買収)をするためには、現金が必要」という点です。
封筒に現金を詰め込み、相手に「この金額で会社を売れ(または買い戻せ)」と迫る闇取引。
勝つためには投資が必要。
投資のためには借金が必要。
借金をすれば、倍々ゲームで利息が増えていく。
ターンが進むにつれ、私の手元の「支払予定カード(資金カード)」は増すばかり…。
「次の支払いをどう乗り切るか」。
そればかりを考え、冷や汗をかきながら電卓(脳内)を叩く時間は、まさに仕事そのものでした。
いや、仕事よりタチが悪いかもしれません。
そして訪れた「大暴落」、崩壊する計算式

「まだいける。計算上、あと2ターンは耐えられる」
そう踏んでいた終盤、市場に「大暴落」が発生しました。
(※得点のもとになる事業カードが減り、予期せぬ支払が発生する可能性がある)
私の完璧だったはずの資金繰り計画は、この不確定要素によって一瞬で崩れ去りました。
手元の現金は底をつき、目の前には高額な利息の請求書。
「……払えません」
私の会社(詐欺グループ)は、あえなく倒産。
ゲーム終了です。
まとめ:計算できるからこそ辛い、だからこそ面白い

結果は負けでしたが、このゲーム体験は強烈でした。
重量級ゲームのような「複雑なルールの重さ」とはまた違う、「決断の重さ」と「精神的な負荷」がズシリとくるゲームです。
特に、「借金の期限が迫ってくるプレッシャー」をここまでリアルに再現したゲームは他にないでしょう。
経理担当者の方はもちろん、「最近のボドゲは平和すぎて物足りない」「ヒリヒリするような交渉を楽しみたい」という方には、心から(胃薬を添えて)おすすめします。
現実では健全経営を誓いつつ、今夜もまた、あの封筒のやり取りが恋しくなっている自分がいます。


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